全13種のビタミンの効果や注意点 第2弾 水溶性ビタミン編

ダイエット・食事
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たくさん存在するビタミンですが、1つずつどのような効果があるのか分からないという方がほとんどだと思います。 ここでは脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに分けて2回でビタミン全13種について簡単に紹介していきます。
今回は水溶性ビタミンについてご紹介していきます。
脂溶性ビタミン・水溶性ビタミンとは?全13種のビタミンの名前は?などは第1弾で紹介していますので「全13種のビタミンの効果や注意点 第1弾 脂溶性ビタミン編」こちらもぜひご覧ください。

ビタミンB1

効果:炭水化物とタンパク質のお助け役

ビタミンB1は、グルコース(糖の1種)代謝と分枝アミノ酸(タンパク質が分解されたもの)代謝に関与しています。
ビタミンB1が直接に消化・吸収・代謝などを出来るわけ(酵素の役割)ではありませんが酵素の働きを助ける役割があります。

欠乏:脚気・ウェルニッケ症

欠乏によって神経炎や脳組織への障害が生じることがあります。欠乏症になると脚気、ウェルニッケ-コルサコフ症候群を発症します。
脚気は膝したを叩いてピクッと動くか確認する診察で有名ですが、その他の症状は末梢神経障害や心不全が起きて、全身の倦怠感、食欲不振、手足のしびれ・むくみなどが生じることがあります。
ウェルニッケ-コルサコフ症候群は脳障害であり、 眼球運動障害、筋肉の動きの随意協調運動障害(運動失調)、錯乱の一部またはすべての急性発症を来します。
欠乏症の症状はなかな恐ろしいものですね、、、

過剰摂取:頭痛など

欠乏の反対に過剰摂取した場合についてですが、通常の食品では100g当たり1mg程度しか存在しないため、通常の食事で過剰摂取による健康障害になったという報告はないようです。
しかし、10gのチアミン(ビタミンB1の一種)を2週間摂取した結果、頭痛、いらだち、不眠、速脈、衰弱、易刺激性、かゆみが発生という研究結果が報告されています。摂取をやめてから2日で症状が消えたとの報告もあり、サプリメントなどで摂取している場合に体調不良を感じた場合は見直してみると良いかもしれません。

ビタミンB2

効果:エネルギー代謝を助ける

ビタミンB2は酵素を補助する“補酵素”としてエネルギーの代謝や物質の代謝を助けます。エネルギー代謝に関わるためエネルギーをたくさん摂取する人ほど多くの摂取が必要になります。

欠乏:口内炎など

欠乏によって成長抑制を引き起こしたり、口内炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎などが起こります。 「口内炎にはビタミン摂取を!」というのを聞くかもしれませんが正しくは“ビタミンB2の摂取”が必要なようです。

過剰摂取:特になし

通常の食品の含有量は少ないため、通常の食事から過剰摂取による健康障害は報告されていません。また、投与による実験でも健康障害は確認されなかったそうです。 摂取過多に対しては安全性の高いビタミンのようです。

ナイアシン

効果:スーパー補酵素!!

元々は“ビタミンB3”と呼ばれていたそうです。なんとなくそちらの方がしっくりくるような気もしますが、、、
ナイアシンは不可欠アミノ酸のトリプトファンからも生合成され、500以上もの酵素の補酵素として働き、エネルギー産生、糖質、脂質、タンパク質、アルコールの代謝、肪酸やステロイドホルモンの生合成、DNAの修復・合成など様々な機能を助けてくれます。まさにスーパー補酵素です。

欠乏:ぺラグラ症

ナイアシンが欠乏するとナイアシン欠乏症(ぺラグラ)が発症します。症状としては、皮膚炎、下痢、精神神経症状などを来します。
また、ぺラグラの発症にはトリプトファン摂取量の欠乏がリスクを高めるとされています。

過剰摂取:消化器系や肝臓への負担

通常の食品の含有量は少ないため、通常の食事から過剰摂取による健康障害は報告されていません。
しかし、強化食品やサプリメントに対しては、大量投与によって消化器系(消化不良、重篤な下痢、便秘)や肝臓に障害(観機能低下、劇症肝炎)の報告があります。

ビタミンB6

効果:免疫系の維持

ビタミンB6は糖質やタンパク質の分解を助ける働きがあります。アミノ酸の分解に関わるためタンパク質摂取量が多いほどビタミンB6の必要量が増えます。 また、免疫系の維持にも重要な役割をはたしています。

欠乏:ペラグラ様症候群など

ビタミンB6が欠乏するとペラグラ様症候群、脂漏性皮膚炎、舌炎、口角症、リンパ球減 少症が起こります。また、成人ではうつ状態、錯乱、脳波異常、痙攣発作などが起こる場合もあります。

過剰摂取:感覚障害発症の微少な可能性

他水溶性ビタミン同様、通常の食品の含有量は少ないため、通常の食事から過剰摂取による健康障害は報告されていません。 しかし、ビタミンB6の一種、ピリドキシン(PN)を大量に摂取すると感覚性ニューロパシー(感覚神経障害)を発症する場合があるようです。

朗報!:大腸がん予防効果!

ビタミンB6の摂取量によって大腸がん予防に効果があるという報告があります。その報告内容では摂取量が1.02mg/日のグループに対して~1.80mgのグループの方が30~40%リスクが低かったと報告されています。

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