はじめに
「脚のトレーニングと言えば?」と問われれば、まず思い浮かぶのは”スクワット”という人は多いと思います。
そんな基本種目のスクワットですが、「しゃがむときにぐらぐらする」、「深くしゃがみたいけど体が硬くてしゃがめない」など、悩みを持っている人もいるのではないでしょうか。
スクワットはその動作の難しさもありますが、シューズが合っていないために上手くいかないというケースも多く存在します。
今回はスクワットに最適なシューズの選び方についてとおすすめのシューズをご紹介したいと思います。
スクワットに向いたシューズの選び方
世の中にはたくさんのスポーツがありますが、スポーツにはそれぞれ最適なシューズが存在します。
スクワットもまたスポーツの一つ(パワーリフティングやウエイトリフティングの動作の一つ)ですので向いているシューズ、専用のシューズが存在します。
汎用的なシューズでもどのようなシューズがスクワットに向いているか紹介していきます。
靴底が薄いまたは、安定したもの
結論から言うと、スクワットに向いたシューズはフットサルシューズやレスリングシューズなど薄いシューズや、コンバースCANVAS_ALL_STARのような靴底の固いシューズです。
靴底が薄いものや、固いものは脚の力を地面に伝えやすいためスクワットに適しています。
ランニングシューズなどは動きによる関節への衝撃を軽減するために靴底にクッション性があります。
こういったシューズはスクワットでしゃがみから立ち上がるときの反発力をシューズが吸収したり、足と床の間に柔らかいものが挟まっている状態なのでぐらつきの原因になるため不適と言えます。
足をしっかり固定できるもの
スクワットは単純は上下の運動に思えますが、身体のバランスを取るために足には上下左右さまざまな向きの力が掛かっています。
この力に反発する力を床に伝えるためにはシューズがずれてはいけません。
上面の生地がしっかりしているものや、靴紐のような足をしっかり固定できる仕様のシューズを選ぶことをおすすめします。
もちろんサイズも大きすぎないものが良いでしょう。
スクワット動作のために作られたリフティングシューズについて
スポーツにはそれぞれ最適なシューズが存在し、スクワットにもリフティングシューズが存在します。
デザインやヒールの高さ、脚の固定の仕方などメーカーによって様々です。
ここではリフティングシューズの基本的な仕様についてのみ触れていきます。
リフティングシューズの特徴
基本的にリフティングシューズは靴底がフラットで硬く、内側はヒール側が高い構造になっています。
この形状によって、床とシューズがしっかり接地して力を伝えやすく、しゃがんだときの足首の角度を軽減します。
リフティングシューズは柔軟性が低く、重いものが多いため他の運動には適していないおらず、スクワット以外の運動もする場合は別にシューズを用意する必要があります。
リフティングシューズは合う合わないがある
リフティングシューズはその癖の強さから合わない人もいます。
ヒール部分が高い構造になっているため、前につんのめってしまい上手く重心を取れない人もいます。
しかし、普段履かない形状のシューズのため、慣れるまで動作が難しいと言うだけの場合もあるのである程度履いてからでないと判断ができない部分もあるのがまた悩ましいものです。
いずれにしても安い買い物ではないので、フォームやインソールを変えたり色々と試してみることをおすすめします。
ヒールが高いシューズが向いている人
リフティングシューズはヒールが高くなっていると話ましたが、一般的にヒールが高い方が向いている人をいくつか紹介します。
大腿(股関節から膝まで)が長い人
身体を上体、大腿(股関節から膝まで)、下腿(膝から足首まで)で分けたとき、大腿が長い人はスクワット時に足首と膝の角度が深くなる傾向にあります。
そのため、リフティングシューズを履くことでこの角度を軽減することができます。
上体を起こしたスクワットをしたい人
ハイバースクワットのように上体を起こしたスクワットをしたい場合、重心を足の中心に保つために普段より膝を前方に出す必要があります。
膝を前方に出すと、足首の角度は急になるため、リフティングシューズを使うことでこの角度を軽減することができます。
足首の柔軟性が低い
スクワットの姿勢を取ったときに踵(かかと)が浮いてしまう人は足首の柔軟性が低いかもしれません。
こういった傾向の人も、リフティングシューズで踵を上げた状態に近い姿勢が合うことがあります。
ヒールが低いシューズが向いている人
パワーリフティングのようなスクワットを競技として行っている選手でもリフティングシューズ以外を履いている選手は多くいます。
リフティングシューズ以外を履いている選手は基本的にヒールの低いシューズ、”ベタ靴”などと呼ばれるシューズを履いていること多いです。
骨格やしゃがむ姿勢によってはヒールが低いシューズの方がスクワットがやりやすいということもありますのでいくつか傾向について紹介します。
下腿(膝から足首まで)が長い人
下腿が長い人はスクワットをするとき、重心を保つために膝を前方あまり出さず、お尻を後方に引いてしゃがむような動作になります。
ヒールが高いシューズでは膝を前方に出す方向に角度をついているためお尻を後方に引く動作がやりづらいと感じることがあります。
上体を倒してスクワットをしたい人
上体を倒したスクワットは背筋の力を使いやすく背筋が強い人に好まれやすいスクワットの姿勢です。
上体を倒す姿勢になるためには重心を保つためにおしりを後方に引く必要があります。
そのため膝を前方に出す方向に角度のあるヒールの高いシューズは不向きになります。
リフティングシューズのおすすめ3選
シューズの特性をある程度紹介したところで、それぞれヒール高いシューズと低いシューズのなかでおすすめのシューズを紹介していきます。
[アシックス]WEIGHTLIFTING(ウエイトリフティング)
ウエイトリフティング選手が多く使用しているシューズです。
このシューズはデザインがとてもシンプルでソールは薄く、アッパーには革を使っており、機能性だけでなく剛性もとても高いシューズです。
ヒール高さが3.5cmと高めなため、ある程度ヒールが高いシューズを探している人におすすめです。
[リーボック]レガシー リフター II
デザイン性が高く、人気のリフティングシューズです。
ヒールが高く、ずっしりしているため安定感のあるシューズになっています。
[INOV8(イノヴェイト)]FASTLIFT
一般的なシューズとしては聞きなれないメーカーかもしれませんが、トレーニングシューズ界隈では有名なメーカーの一つです。
アシックス、リーボックに比べると少しヒールが低めで靴底の柔らかさがあるため動きやすいです。
スクワット以外にもちょっとしたトレーニングならそのまま行えます。
ベタ靴のおすすめ3選
[アディダス]レスリングシューズ HVC
靴底が薄く、足で地面を掴む感覚が分かります。
ハイカットで足首まで固定でき、靴底はラバーで安定感があります。
[メレル]Vapor Glove 5
ベアフットシューズという種類のシューズでこちらも靴底が薄いのが特徴です。
こちらのシューズは靴底にビブラム社製のソールを使用しているので耐久性もあります。
ソール前後の高さに傾斜がなく、まさにベアフット(素足)のようなシューズです。
[コンバース]CANVAS ALL STAR J OX
日常履き用として有名なコンバースのキャンバスですが靴底がフラットでスクワットにも使えます。
どちらかというと普段履きで使っていたコンバースがあるなら、試しにスクワットに使ってみるくらいの気持ちで履いてみてはどうでしょうか。
どっちかで悩んだ人へのおすすめ
[アディダス]POWERLIFT 4
ヒールが高すぎるものは不安だけど、リフティングシューズを試してみたいと言う人におすすめのシューズです。
ほかのリフティングシューズと比べて値段も低いため、最初の1つ目として良いでしょう。
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スクワットは人によって最適なフォームが異なります。
フォームに合ったシューズも異なるため、1回で最適なものを見つけるのは難しいかもしれません。
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