全13種のビタミンの効果や注意点 第1弾 脂溶性ビタミン編

ダイエット・食事
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ビタミンといえば、日本ではビタミンCが有名ですね。
しかし、ビタミンは13種あります。ビタミンCはその中の1種にしか過ぎませんし、その他のビタミンも不足や過剰摂取によって身体に大きな影響があります。
そんなビタミンについて簡単に効果と注意点をまとめました。
13種のうち脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに分け2回で紹介していきます。
第1弾では主に“脂溶性ビタミン”についてご紹介します。

13種のビタミン紹介

初めに、簡単に13種のビタミンはどのようなものがあるか名前だけ紹介しておきます。
聞きなれないものも多いのではないでしょうか。“ビタミン”とついていないものあります。

脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの区分の違い

脂溶性ビタミン

脂溶性ビタミンは水に溶けない性質を持ちます。主に脂肪細胞や肝臓に貯蔵されます。そのため摂りすぎによる過剰症を引き起こすことがあります。

水溶性ビタミン

水溶性ビタミンは脂溶性ビタミンとは反対に血液などの体液に溶け込んでいます。余分なものは尿として排出されるため体内に溜まりにくいと考えられています。

脂溶性ビタミンの4種を紹介

上記のとおり水に溶けにくい性質を持ち脂肪細胞や肝臓に貯蔵されるため摂りすぎは過剰症の危険性があります。それでは脂溶性ビタミンの4種について効果や乏症や過剰症の注意点などを見ていきましょう。

ビタミンA

効果:網膜細胞の保護

ビタミンAをさらに細かく分類すると、レチノール、レチナール、レチノイン酸に分類されます。この中でレチノール、レチナールは網膜細胞の保護作用や視細胞における光刺激反応に重要な物質として働きます。

欠乏症:場合によっては失明!?

ビタミンAには網膜細胞の保護作用があるため欠乏によって、暗順応障害を来たし、やがて夜盲症を発症する可能性があります。乳幼児では角膜乾燥症から失明に至る可能性もあります。
その他、成長阻害、骨・神経系の発達抑制、上皮細胞の分化・増殖障害、皮膚の乾燥、免疫機能の低下などの症状がみられることがあります。

過剰症:頭痛など

ビタミンAの過剰症はサプリメントやレバーの大量摂取によって発生した健康障害が報告されています。
主に頭痛が特徴で急性毒性として脳脊髄液圧の上昇が挙げられます。そして慢性毒性では頭蓋内圧亢進、皮膚の落屑、脱毛、筋肉痛を引き起こします。
また、レチノイン酸は骨芽細胞を阻害し、破骨細胞を活性化させるため骨折のリスクが上昇させます。
妊婦の場合、胎児奇形の報告もあるため過剰摂取には十分注意が必要そうです。

ビタミンD

効果:カルシウムの吸収を助ける

ビタミンDは腸管や肝臓がカルシウムやリンを吸収することを助けます。
太陽を浴びることで体内でも生成されることは聞いたことがあるかもしれません。
そのほかにも、キノコ類や魚肉や魚類の肝臓から摂取することが可能です。

欠乏・不足:骨粗しょう症性の骨折の原因に!

欠乏症としてカルシウム及びリンの吸収が減少し、骨軟化症(小児ではくる病)の発症リスクが高まります。また、不足状態が続くと骨粗しょう症性の骨折リスクが高まります。
高齢者は介護施設内など屋内での生活時間が増え、日照時間が減ることでビタミンD不足状態から、骨粗しょう症による骨折が増加します。

過剰症:高カルシウム血症

多量のビタミンD摂取を続けると、高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化障害などを引き起こします。また、乳児の場合はビタミンD多量摂取は成長遅延が生じる危険がある。
ちなみに日照時間が長くてもビタミンDの生成量を調整する機能が備わっているため過剰症に陥ることはないと考えられます。

ビタミンE

効果:生体膜構成物質の酸化障害の防止

生体膜は細胞や細胞小器官の有する、その外界との境界の膜のことで主成分は脂質とタンパク質です。この成分の酸化障害を防止する働きがあります。

欠乏症:細胞が死んでいく?

ビタミンEの欠乏によって、脳軟化症、肝臓壊死、腎障害、溶血性貧血、筋ジストロフィーなどの症状が現れます。効果にあるように細胞などとその外界の境界を作る膜(生体膜)が酸化障害によって、正常に機能しなくなることに起因すると考えられます。

過剰症:出血しやすくなる?

ビタミンEの過剰摂取では出血傾向が上昇することが一部示されています。

でも安心してください

欠乏症、過剰症の症状が大変恐ろしいビタミンEですが、通常の食事から欠乏症や過剰症を来すこと極めて稀のようです。

ビタミンK

効果:骨形成を調節

骨に存在するタンパク質を活性化させる働きにより骨形成を調節したり、血液凝固因子の活性化、動脈の石灰化を抑制するなどの作用があります。

欠乏症:血が止まらなくなる?

効果として血液凝固作用を持っているため、反対に欠乏によって血液凝固の遅延症状が現れることがあります。しかし、これはごく稀で、通常の食事ではビタミンKが充足していると考えられ欠乏症になることは少ないと言われています。

過剰症:なし

全くないとわかっているわけではないですが、今までの研究結果では過剰摂取による毒性は認められていないとのことです。

最後に

今回は脂溶性ビタミン4種について紹介しました。欠乏、過剰摂取によって大変なリスクもあるビタミンですが、ある程度の食事意識と日照時間を確保することで不足も過剰摂取も回避できるといえるでしょう。過敏に考える必要はないと思います。
正しい知識を手に入れることで健康な生活を手に入れましょう。

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