■こんな人におすすめ
・本当に痩せる方法を知りたい
・ロカボダイエットについて知りたい
・ローファットダイエットについて知りたい
まえがき
Hello,ピーターです。
先日「トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ」を読みました。
この中では「カロリー計算理論は破綻している」、「脂質制限(ローファット)は非科学的なダイエット法」と、ことごとく筆者ピーターのダイエット法を否定されていました。
しかし、自分は今まで脂質制限(ローファット)ダイエットで上手くいってきましたし、痩せてきました。
ちなみにピーターのダイエット方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
では「なぜ自分はダイエットに成功したのか?」、「この最新のダイエット法の考え方は間違っていないか?」と思い考察してみることにしました。
すると、意外なことに共通する点がいくつも見えてきました!!
そこで今回はこの「トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ」の簡単な内容と、抑えるべきポイント、自分のダイエット法の共通点なんかを紹介していきたいと思います。
「トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ」の教え
貯蔵ホルモン“インスリン”のコントロールこそがダイエットの全て
一貫してこの本で取り上げられている内容は、貯蔵ホルモンである“インスリン”についてです。
インスリンは血中のグルコース(ブドウ糖)を身体のエネルギーとして使えるように全身へ運搬する働きがあります。
とても重要な働きです。
インスリンが働かなければエネルギーが身体に行き渡らないことになります。
そんな重要なインスリンがどのように肥満に関係するのでしょうか。
インスリン分泌が増えると太る
厳密な関係はまだ解明されていないようですが、インスリン値が高いと太りやすくなることが研究の結果から分かっているようです。
糖尿病の治療ではインスリン注射をするのですが、インスリンを投与された人は体重が増加することが確認されているようです。
インスリンは体重を決める“設定値のつまみ”と著者は語っています。
特に“精製された穀物と添加糖”はインスリンを多く分泌する
白米や小麦粉、コンスターチ(トウモロコシから精製)と言った精製された穀物はインスリンを多く分泌します。
そして精製された糖や、カロリーゼロの甘味料は”添加糖”と呼ばれ、これらもインスリンの分泌を促進します。
インスリン抵抗性が発現すると太る
インスリンが常に多量に分泌されていると身体にエネルギーを届けようとしても、細胞の門が開きづらくなります。
原因は”慣れ”です。
この現象を“インスリン抵抗性”と呼びます。
人間には何事にもこの機能が備わっており、例えば、街中は家の中に比べると騒音と言ってよい程うるさいはずなのに、ずっと外にいると耳が慣れて気にならなくなります。
これと同じことが細胞とインスリンの間でも起きるわけです。
こうなると細胞の門を開くためにより多くのインスリンが分泌され、上記のように体重の設定値が押し上げられます。
ストレスでも太る
人間はストレスを感じると“コルチゾール”と言うホルモンを分泌します。
コルチゾールは身体にエネルギーを使えと指示を出し、体内に貯蔵されているグルコースを血中に放出します。
するとインスリンも細胞にエネルギーを送るために分泌されます。
しかし、現代人のストレスは仕事や人間関係だったり、身体にエネルギーを送っても仕方のないストレスがほとんどで血中にグルコースを放出したものの行き先を失ってしまいます。
そしてグルコースは滞留し、インスリンも滞留し、インスリンの分泌が増えた影響でインスリン抵抗性が進み、この悪循環が起き体重の設定値を押し上げていきます。
たんぱく質や脂質でもインスリンは出る
インスリンは血中のグルコース(ブドウ糖)を調整する働きがあるので、ブドウ糖が吸収された時、つまり、炭水化物を摂取した時に分泌されるように思われますが、たんぱく質や脂質を摂取した時でも放出されます。
著者の導き出したすゝめ
この本ですすめている内容は下記の5つです。
1、添加糖を減らす
2、精製された穀物を減らす
3、タンパク質を減らす
4、食物繊維を増やす
5、いい脂質を増やす
1~3番目はインスリンの多量分泌の元となるため減らすことが推奨されています。
4番目の食物繊維を増やすことはブドウ糖の吸収を抑制する作用があり、インスリンの分泌を抑えることできるためです。
5番目のいい脂質を増やすことは炭水化物、タンパク質に比べてインスリンの分泌量を低く抑えられ、タンパク質や炭水化物の代わりにカロリーを補えるためです。
このように“糖質制限ダイエット(ロカボダイエット)”が推奨されているわけです。
ファスティング(断食)も推奨している
そしてこの本では“糖質制限ダイエット”だけでなく、“ファスティング(断食)”も勧めています。
ファスティングを組み合わせることによって、インスリンが分泌されない期間を延ばし、インスリン抵抗性を浄化し、体重の設定値のつまみを絞って痩せている状態を“基準体重”だと身体に教え込ませるわけです。
ブログ筆者ピーターのダイエット法と比較
実は自分のダイエット法も当てはまっていた?
まずブログ筆者ピーターのダイエット法での1日の食事例を見てみましょう。
脂質が少なく、”脂質制限ダイエット(ローファットダイエット)”の位置づけになります。
ロカボダイエットとは正反対のダイエット法なのですが、この本の伝えていることに当てはめて自分の食事例を比較すると下記のようなことが見えてきました。
○朝食、トレーニング前以外は糖質を摂らない。
←インスリンの上昇頻度を抑える
○炭水化物はオーツ麦、小豆がメインであった。
←精製された穀物を減らす
✖タンパク質はプロテインや肉、魚から1日100g程度摂っていた。
←タンパク質を減らす
○脂質は1食10gまでであるが魚、サプリメントから摂取していた。
←いい脂質を増やす
○オーツ麦や緑黄色野菜で食物繊維を摂っていた。
←食物繊維を増やす
○自分を信じる。
←ストレスの回避
タンパク質の摂取量が多いのはボディコンテストのコンペティター(競技者)なので致し方がないのですが、実は多くの点で共通していました。
結局はインスリンの分泌をコントロール出来ているかどうか
この本ではつまるところ“インスリンの分泌をコントロール出来ているかどうか”と言うことがメインであり、通常のダイエットをしている人ではロカボダイエットが最適解であることを伝えていたわけです。
しかし、トレーニー、コンペティターの場合、タンパク質を多く摂取する必要があり、そのカロリー分、脂質を摂取する必要がなくなります。
また、トレーニングのために摂取する炭水化物は、すぐに筋肉へのエネルギーとして送り届けられ、設定値のつまみを乱すほど長期間インスリン値を高い状態にさせることはなく、抵抗性を招くこともありません。
よって、筋肉を維持向上させつつ、減量をしたい人には、ブログ筆者の減量方法でも間違いではなかったというわけです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、「トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ」について、自分のダイエット方法との比較と言う見方で紹介したため、本の中身については一部しか紹介出来ていません。
より詳しくインスリンと体重増加の関係を知りたい人やロカボダイエット、ファスティングに興味がある人はぜひ読んでみることをおすすめします。
常に新しい知識を学ぶことを意識して、健康で理想的な体型を手に入れましょう。
ではでは。
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